「足こぎ車いす」とは


足こぎ車いすの特徴

 足こぎ車いすは、障害のある側の下肢も使ってこぐため、障害のある側の足の筋肉も使い、高いリハビリ効果が期待できます。両足が動くことを体感していただけるので、今までよりもずっと楽しくリハビリ訓練に取り組んでいただけます。

 足こぎ車いすは・・・
・東北大学にて開発した、脳卒中や脊髄損傷などで麻痺した足を動かし移動ができる「世界で初めての車いす」です。
・歩行困難な片麻痺の方でも、大きな負荷をかけずに自力駆動が可能です。
・筋肉ではなく歩行パターンに類似した中枢神経系の機能を改善することで、歩行能力に良い影響を与えるなど、「中枢神経系の疾病による後遺症の改善」に期待がもたれています。

これまでに足こぎ車いすを適用した疾患


1.中枢神経疾患
 ・脳血管障害による片麻痺
 ・脳挫傷
 ・脊髄損傷不全麻痺(頸髄損傷を含む)
 ・脊髄性痙性対麻痺
 ・ウィルソン病
 ・パーキンソン病
 ・多発性硬化症
 ・小脳性運動失調症(腫瘍及び血管障害による)
 ・脳性麻痺 痙直型及びアテトーゼ型
 ・ミトコンドリア病、リー脳症

2.末梢神経疾患
 ・腓骨神経麻痺

3.骨・関節疾患
 ・大腿骨骨折(いずれの部位でも適用可能)
 ・変形性関節症(股関節、膝関節など)
 ・関節リュウマチ
 ・脊柱管狭窄症

4.呼吸・循環器疾患
 ・閉塞性動脈硬化症
 ・慢性閉塞性肺疾患

5.廃用症候群